診療一口メモ
ロコモティブシンドロームの予防
近年、日本では、少子高齢化社会となり、高齢者の人口増加にともない、高齢期の運動器の能力の維持、健康寿命年齢を伸ばすことが重要となってきております。人は、歩行障害、認知症の発症などが起点となり生活能力が、急に低下します。ロコモティブシンドロームは、骨、関節、筋肉、神経の老化により、骨粗鬆症、脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、変形性関節症などの発症にて、筋力低下、平衡感覚の低下、疼痛を起こし運動機能低下(寝たきり)に進展していきます。運動機能低下の予防は、高齢になって始めるのではなく、若年期から、習慣的な運動、特にスクワットにて下肢筋力の向上、高齢期では、よく外出し歩き、階段を使うことです。またタンパク質、ビタミンⅮ、カルシウムなどバランスのとれた食事を奨励しています。
運動器以外では、臓器の疾患の予防も重要です。特に、生活習慣病、肥満症、認知症などの予防にも気を付けましょう。
平素から、適切な食事、定期的な運動、定期的な健康診断をこころがけ、異常がある場合は、早めにかかりつけ医にご相談ください。
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岡山市医師会“診療一口メモ”係